日本共産党豊平区市政相談室長池田ゆみ 池田ゆみのうごき、まちの話題をお伝えします 草の根のとりくみやまちの話題を庶民の目線で伝えたい

池田ゆみからのニュースと話題

Since 2006/10/23
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ニュースと話題

日本を再び戦争する国にするな!

終戦の日、各地で訴え

終戦の日の15日、各地で反戦平和の行動が取り組まれました。今年は、安倍政権が集団的自衛権行使容認の閣議決定を強行したことで、閣議決定の撤回を求めるとともに、憲法9条を守ろうとの訴えが相次ぎました。

「赤紙」配布、「平和号」も運行

パルコ前では、赤紙(戦時の召集令状)の配布が行われ、若い人も「こんなものが送られてきたらぞっとしますね」などと言いながら赤紙を受け取っていました。また、集団的自衛権行使容認の閣議決定を受け、「なんだか戦争が近くなってきたような感じがします」と語っていた人もいました。市電の「走れ平和号」も運行され、80名あまりが乗車し、車内では広島、長崎の被爆者から話を聞き、平和への誓いを新たにしました。

平岸駅前でも訴え

札幌の中心部での終戦の日の取り組みに比べ、豊平区内での取り組みはまだまだ、少ない状況です。

日本共産党豊平区委員会では、区内でも終戦の日の宣伝をしようと、15日午前、平岸駅前で「若者を戦地に送らない」、「海外で戦争する国にさせない」との、のぼり旗を掲げ、宣伝署名行動を行いました。

マイクからは「今日は、終戦の日です。日本で310万人、アジアで2000万人もの犠牲者を出した戦争が終結した日です。戦争で犠牲になったのは戦闘員だけではありません。無差別爆撃による一般市民の殺戮はもとより、日本軍による食料の強奪により、中国や東南アジアでは飢餓により多くの人々が亡くなっています。二度とこのような戦争は起こしてはなりません。しかし、安倍首相は憲法の解釈を勝手に変え、日本を再び戦争のできる国にしようとしています。戦争に行くのは安倍さんではありません。若者や、私たちの子どもや孫です。日本を戦争する国にするな。アメリカと同じ海外で殺し、殺される国にするな。安倍政権を退陣に追い込み、憲法9条を守りましょう」と訴えました。

訴えに、通りかかったお年寄りの方は、「戦争はごめん」と閣議決定の撤回を求める署名に応じてくれました。

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年金とくらしを守れ

年金者組合の行動15日は年金支給日にも当たり、年金者組合札幌豊平支部では、平岸の北洋銀行前で、「年金とくらしを守れ」と宣伝署名行動を行いました。

マイクからは、「生活必需品は値上がりし、消費税が増税される一方で、医療や介護保険は改悪。これでは高齢者は暮らしていけません。社会保障が削られる中でも、軍事費は5兆円を超え、危険なオスプレイの配備も計画されています。軍事費より安心して暮らせる生活を。消費税をもとにもどし、10%増税は中止を。年金引き下げをやめ、最低保障年金の実現を」と訴えました。

銀行から出てくる方々に、年金削減の中止、最低保障年金の実現などを求める「年金とくらし守れ請願署名」を訴えると、多くの方々が、「年金が減らされてはくらしにも困る」と署名に応じてくれました。

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「豊平区平和のつどい」における亀谷さん(道高教組書記長)の「今、私たちがひきつぐもの〜子どもたちの教育を考える〜」と題する講演の概要をお知らせします。

安倍政権の教育再生のねらいは?

講演する亀谷氏講演する亀谷氏

亀谷氏は、はじめに高校生に向けての憲法や平和の宣伝行動で、チラシの受け取りが悪い、署名に立ち止まらないという現状を話をしながら、「身近に社会を変えるためにたたかっている姿が見えない」「学校が自治活動、民主主義を学ぶ場となっていないことの現れ」と指摘し、安倍政権の教育再生のねらいは、「何も関心を持たない、考えずに従っていく子どもにしていくこと」だと語りました。

学力テスト、点数競争で煽られている

次に亀谷氏は、点数教育の中で起こっている北海道の教育の現状を、3つの点から報告しました。

①道教委は学力テストで順位を向上させたいと血眼になっている。

高校の統廃合が進められているが、統廃合ではなく35人学級が望まれている。しかし35人学級への道は遠い。

子どもが減っているのに特別支援学級への希望が増えている。その要因としては、「ちょっと変わっている」「発達が少し遅れている」そんな子どもたちが、点数での評価が強まる中で学校での居場所を失っているからである。

②授業時数増加の「学力」競争激化で減らされるクラスの取り組み。

教師の授業中の無駄な話(教科書から脱線しての話)が無くなる。意外と子どもたちはそんな話がうれしいのに。 学校祭でのクラスの取り組みが減らされる。クラスの取り組みは子どもたちが一つになれる時で、とても大切。自分たちだけでなく、みんなと一緒に楽しみたいという思いが育たない。大切なものがおろそかにされている。学校が民主主義と自治活動を学ぶ場になっていない。

③教師たちは「進学実績をつくらなければならない」「教科書を終わらせること」でキリキリしている。真実の学習とはなっていない。しかし、子どもたちは真実を知りたがっている。教員も本当に伝えたいことは何か、よくわからないで授業を進めている。

イラク戦争のときに世界で反対の声・運動が起きた。世界で初めて戦争を止めることができるのかと思ったが、そうではなかった。戦争しない世界が作られていない。この時から「新しい戦争しない世界をつくるために数学を教えているのだ」と自分は思っている。

今は「なぜ数学を勉強するのか」を高3の生徒にボブディランの曲「風に吹かれて」を歌いながらイラク戦争について話し「戦争を止めるために数学を学んでほしい」と生徒たちに伝えている。

「教育とは上から言われるままではなく、真実を知らせる授業が必要」と話しました。

子どもたちの真実を知りたいエネルギーは健在

続いて、亀谷氏は生徒たちが集団的自衛権行使容認で「戦争することになるの?」の質問が増えている。子どもたちの真実を知りたいとするエネルギーは健在と語りました。

さらに、安倍政権誕生時の石狩南高校の政経授業で自民党改憲案を示してのアンケート結果(憲法改正に賛成=5、どちらでもない=11、反対=20。9条について変える=4、どちらでもない=8、変えない=27)を示し「子どもたちは健全。戦争を許さないと思っている」と話しました。

教育はだれのものか、子どもたちはだれのもの

子どもたちは、父母、国民のものであり、国家のものでも政治家のものでもない。大阪橋下市長を例に挙げながら「選挙で選ばれたから政治家が教育を変えることができるなど、とんでもない間違い」「政治家がやることは子どもたちに行き届いた教育条件を整備すること。これこそ戦争の反省から導き出した教訓だ」と話し、最後に「子どもたちのエネルギーは健在だ。そこに確信を持って頑張りましょう」と結びました。

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ガマ(蒲)

ガマ ガマは池の縁や沼地に生える大型の草ですが、豊平区内の川の中にも生えています。今、フランクフルトソーセージのような穂をつけています。

穂の先の方に雄花が付きますが、もう雄花は取れてしまって軸だけになっています。ソーセージのような所は蒲の穂綿で、綿毛の付いた種が密生していますが、やがて散っていきます。花粉には薬効があるとされ、皮を剥がれた因幡の白ウサギに、大黒様は、ガマの穂綿にくるまるよう助言しました。

ガマの穂はカマボコの語源とされています。昔のカマボコは細い竹に魚のすり身をこのような形に付けて焼いたものでした。

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14年08月24日付「豊平区新聞」より