「ほんとに疲れました」「相談するにも、何て言われるだろうかと思うと、言い出せないんです」と心細そうなAさん。
様々な理由で生活が成り立たなくなってしまう方が増えています。そして、最後にそういう方たちを支えるのが生活保護制度です。
1年間生活相談にかかわってきた中で、一番親身になって支援してくれるはずのところで、緊張し、言いたいことがいえず、聞きたいことが聞けないという安心感がもてない状況をたくさん聞いてきました。
Aさんもそのひとりです。
今後の生活をどう立て直していこうかと悩んでいるのに「この書類が必要です」「これがなければお金はだせません」と事務的なことばかりです。
不安な思いに心を寄せて相談に乗ってくれることが本当に少ないのです。「悪政を憎んで人を憎まず」と思っても窓口での対応に怒りを感じることも多々あります。
国の社会保障費を毎年削減という政治の方向が変わらなければ、弱者に心をよせ支援する制度にはなってきません。
「憲法25条を守り活かす制度」にと声を広げ、一緒にしっかり相談に乗り、行政に向かっていく勢力を強めることが大切です。みなさん頑張りましょう。
08年06月15日付「豊平区新聞」より