70歳以上の生活保護受給者に支給されていた老齢加算の廃止は、「健康で文化的な最低限度の生活」を保障した憲法25条に違反するとして、同加算の復活を求め、8都府県でたたかわれている生存権裁判で、14日、原告が初の勝利裁判を福岡高裁で勝ち取りました。
福岡での訴訟は、北九州市に住む74〜92歳の39人が市に老齢加算分の減額決定を取り消すよう求めていたもの。
福岡高裁の古賀寛裁判長「正当な理由のない保護基準の不利益変更にあたり違法」として、原告敗訴の一審判決を逆転し、同市の減額決定を取り消しました。
生存権裁判では、既に判決が出た1高裁4地裁でいずれも原告が敗訴していました。
古賀裁判長は「保護基準の改定は厚生労働大臣の裁量にゆだねられている」とした上で、厚労省内での加算廃止の経緯を検討。専門委員会が加算見直しに当たって考慮するべきだとした高齢者世帯の最低生活水準の維持や激変緩和措置などについて「十分考慮しておらず、裁量権の逸脱、乱用に当たる」と指摘しました。
福岡市内で開かれた報告集会で原告の阿南清規さん(79)は「やっと勝訴判決をもらえたが、福岡だけ勝っても本当の勝利にならない。引き続き声を上げ続けたい」と決意を新たにしました。
6月10日、月寒グリーンドームで開催された日本共産党の演説会は、好天にもめぐまれ、5000名近い参加者で、盛況のうちに終わりました。
菅新政権になって、閣僚からは消費税増税の大合唱。「大企業減税穴埋めのための消費税増税は、共産党の躍進で断固阻止しよう」との志位委員長の訴えに、何としても選挙に勝たなくてはと力の入る演説会でした。
豊平区は地元ということで、会場の設営や警備、交通整理など演説会の準備に多くの党員や後援会員が当たりました。準備に当たってくださった方々にお礼申し上げます。
6月14日午後、北海学園大学前で新婦人豊平支部、豊平区革新懇話会、旭水9条の会の3団体が共同し核兵器廃絶の署名と憲法9条を守ろうの署名に取り組みました。
この行動には13人が参加しました。
帰宅途中の高校生や大学生のみなさんが呼びかけに応えて連なるようにして署名に協力してくれました。
「9条は守ってほしいよね」と話しながら署名する大学生や「彼氏の名前も書いておきます」と女子高生が署名してくれました。
「8年前に亡くなった母も被爆者でした」「核兵器はなくしたいですね」と親子で思いを込めて署名してくれました。
30分で約70人の署名が寄せられました。
共産党地区委員会と後援会では選挙公示を前に、政策ポスターの張り出しに力を入れています。13日には池田ゆみ市議候補を先頭に東月寒地域で張り出しを行い、14日には美園地区で張り出しを行いました。美園では、張り出し用の掲示板を作って、「張りに来るのを待ってたよ」と待ち構えていた方もおられました。
政策ポスターは6種類あります。選挙期間中も張り出しておくには、23日までに張りださなければなりません。地区委員会と後援会では、読者、支持者のみなさんに、張っていただくようお願いにあがりますので、窓や物置、塀などに張らせていただきたく、よろしくお願いします。
年金支給日にあたる15日午前、平岸駅銀行前で、豊平区年金者組合と新婦人豊平支部、日本共産党区委員会は、後期高齢者医療制度の廃止を求める署名と、最低保障年金を8万円に引き上げる署名活動を行いました。13人の参加で40筆の署名が集まりました。
10年06月20日付「豊平区新聞」より