日本共産党豊平区市政相談室長池田ゆみ 信条と素顔を知っていただきたい 「はぐくみレポート」

池田ゆみの活動報告とエッセイ

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はぐくみレポート

「あたりまえの望み」を大きな声にしましょう(No.58)

「自分がこんな立場になるなんて考えてもいませんでした」と声を詰まらせながら話す姿。人が生きていく上で、うまく行かない時だってあるはずです。ましてや病気や高齢になればなるほど、その可能性は高くなります。そんな時にやり直しを応援してくれたり、生活を支えるのが、生活保護制度の本来の姿ではないでしょうか。

仕事を探す努力をしていても働かないことを責められ、身の縮む思いで暮らしている方の相談がたくさん事務所に寄せられています。憲法で保障されている人権は? 憲法25条の最低限度の健康で文化的な生活ってどこに基準があるのだろう? と話を聞くたびに怒りが湧いてきます。

(新しく、首相になった福田さんは、「自立と共生」を政権のスローガンに掲げていますが、「公的支援に頼るな、自己責任で生きていけ」という小泉構造改革路線を最も忠実に実行してきた人物です。)

国は生活保護基準を引き下げるのではなく、労働環境を整え、生活が成り立っていくようにしていくこと、やり直しのチャンスを増やすことに力を注いで欲しいと強く感じます。

先ごろ開かれた北海道母親大会で、堤 美香さんの記念講演「アメリカ格差社会にみる日本の近未来」の中で、「アメリカでは格差・貧困を広げる政治を進めて、貧しさのために戦争へ行く道を選ぶしかない状況を作りだし、国民を戦争に向かわせている。そして、日本の政治が同じ道を歩んでいる。」という話を聞き、改めて「暮らしを破壊することは戦争への道」ということなのだと実感しました。

社会福祉が充実しているかどうかは、政治が誰のために行われているかのバロメーターです。社会福祉を利用する人もそれを仕事とする人も、信頼しあい豊かな気持ちで関われるような社会福祉の制度と充実を望みます。

みなさん、この「あたりまえの望み」を大きな声にしていきましょう。

07年09月30日付「豊平区新聞」より