さようなら原発1000万人アクション北海道実行委員会主催の「さようなら原発北海道集会」が、４日午後、大通公園で開催されました。あいにくの雨にもかかわらず、若者や親子連れなど3500人が集まりました。
集会では、呼びかけ人の３氏が挨拶、小野有五北大名誉教授は「福島原発事故で放出された放射能の80％は太平洋に出て行った。残りの20％で今も13万人の人が避難を余儀なくされている。泊、大間で事故が起きれば、確実に北海道に放射能が降り注ぐ。今降っている雨に放射能が混じっていたら、こんなことはしていられません。北海道の大地を守り、安全な北海道を子どもたちに残すため、泊、大間をやめさせましょう」と訴えました。
麻田信二生協連会長理事は「北海道には、原子力は過渡的エネルギーと位置づけ、省エネを図り、新エネルギーを拡大していくという条例（108号）がある。高橋知事はこれに基づき、泊の再稼働を許さず、再生可能エネルギーを振興させるべき」と訴えました。
北海道がんセンター名誉院長の西尾正道氏は、「私は放射性セシウムの針を患部に刺して、ガンの治療を行ってきた。いわば内部被爆を利用してきた。こうした局所的な内部被爆を考慮せず、人体全身に換算して、何シーベルトなら安全などとする基準には問題がある」と指摘しました。また、「安倍首相はトルコに原発を売り込んでいるが、これには①事故が起こったら日本が責任を取る、②建設資金は日本が融資する、③使用済み核燃料は日本が引き取るという密約がある」と指摘し、「営利中心の社会で、正しい知識を持ち、命を脅かす因子を察知する感性を持って欲しい」と訴えました。
札幌市の上田市長も特別ゲストとして「いまだに、福島原発事故の原因もわかっていないのに、原発の再稼働などあり得ない。原発の規制基準は世界一安全な基準というが、あらゆることに対応できるものなのか。原発事故でどうなるかは予測できない。防災計画なんてつくれない」と訴えました。
集会後、デモ行進が予定されていましたが、集会の終わりに雨は土砂降りとなり、デモ行進は中止となりました。参加者一同で「泊の再稼働を許さない、大間原発は中止しろ」などと唱和し集会を終わりました。
従軍「慰安婦」問題を巡って朝日新聞が吉田証言の誤りを謝罪したことから、これをとらえて「慰安婦」問題自体がなかったことにしようとする策動が続いています。
市内の北星学園大学では、元朝日新聞記者で、「慰安婦」報道に関わった非常勤講師をやめさせないと「学生を痛めつける」「ガスボンベを爆発させる」など、悪質な脅迫が相次いでいます。
これに対し、北星学園は、９月30日声明を発表し、「学問の自由・思想信条の自由は教育機関において最も守られるべきものであり、本学に対するあらゆる攻撃には毅然として対処する」としました。
宮川市議この問題について、日本共産党の宮川市議は、９月30日の代表質問で取り上げ、「娘さんの名前や写真をネットに書き込み、『死ねばいい』『日本から出て行け』とまで言っている」と指摘、このような攻撃に屈することないよう、本人と大学を激励するよう市長に求めました。
これに対し、上田市長は「このような行為は当然ながら許されない。脅迫、威力業務妨害に当たる刑法犯だ。警察がしっかり取り締まりをするのは当然で、大学にはこのような攻撃に屈することはないようエールを送りたい」と答えました。
この問題では、６日、全国の大学教員や弁護士らが「負けるな北星！の会」を結成しました。呼びかけ人の小野有五北星学園大教授は「ことばの暴力が本当の暴力になるかもしれない。そういう脅しをかけて自分の主張を通そうとする、これはとんでもないこと」と批判しました。
この会は作家の池澤夏樹氏ら43人が呼びかけ人となり、上田札幌市長、野中広務元自民党幹事長など401人が名を連ねています。
また北星学園の卒業生も「有志の会」を立ち上げ北星学園を支援しています。卒業生である日本共産党の坂本きょうこ市議は、「言葉の暴力に対し、正々堂々とたたかっていきたい」 と語っています。
豊平区民の要求を実現する連絡会では、区内の交通安全対策についても、区との交渉で取り上げてきました。多くは警察の所轄になるものですが、区としても現地の確認を行い豊平警察署に伝えていくとしていました。
月寒東３条10丁目の月寒東小学校脇の北野通と白石・藻岩通の交差点は、北野通が片側２車線から１車線となる交差点で、道路標示がないため危険とされていました。区交渉で道路標示をするよう要望していましたが、このほど表示がなされました。
朝晩は冷え込む季節となりました。草木もいろんな実を付けていますが、フェンスに絡まった蔓にイボのある実が下がっているのを見つけました。ガガイモの実です。
イモのような実をつけることからガガイモと名付けられましたが、イモはなく、地下茎で繁殖します。
実の中には綿毛のついた種がつまっており、やがて実が割れて飛んでいきます。茎や葉を切ると白い汁が出ます。
ルを伸ばしフェンスや草木にからみつきますが、たいては実が実る前に刈り取られてしまい、このような実をみることは珍しいです。
14年10月12日付「豊平区新聞」より