日本共産党豊平区市政相談室長池田ゆみ 池田ゆみのうごき、まちの話題をお伝えします 草の根のとりくみやまちの話題を庶民の目線で伝えたい

池田ゆみからのニュースと話題

Since 2006/10/23
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ニュースと話題

国保料引き下げ、特養ホーム整備

などについて対応求める

前回に引き続き、第1回定例市議会本会議における日本共産党の小形市議の討論を紹介します。

高くて払えない国保料 引き下げの政治決断を

小形市議は、国民健康保険会計について、以下の3点について改善を求めました。

第1、国保料の引き下げを 加入者全体の所得が下がっていく中で、平均保険料を下げずに据え置くことは、ひとり一人の加入者から見た場合、所得は同じでも保険料が上がり続けることになります。年金収入200万円の2人世帯の国保料は、1992年度に4万7020円であったものが、2013年度には12万4000円にまで上がっています。

30億円で1世帯1万円の引き下げが可能です。一般会計から国保会計へ繰り入れて使わずに戻した「不用額」は2009年以後、81億6千万円、40億6千万円、28億円、39億1千万円と4年連続です。予算計上したものを執行することは当然です。予算上国保料の引き下げは可能であり、引き下げを政治決断すべきです。

第2、資格証明書の大量発行について 滞納が続くと保険証を取り上げられ、資格証明書が発行されていますが、今年3月1日現在で9103世帯に交付されています。資格証明書では、病院の窓口で全額を支払わなければならないため、受診抑制がおこり、手遅れ死を招くこともあります。資格証明書の交付は、資力がありながら故意に支払わない悪質滞納者に限り、それ以外は保険証を交付すべきです。

第3、滞納者への過酷な取り立てについて 加入者から、「以前は、いくらなら払えるのかと納付の相談になったが、今は『全額納付してください』の一点張りだ」「国保の窓口には二度と行きたくない」との声も聞こえます。滞納していても払う意思のある人には、親切で丁寧な相談を行うべきです。また、滞納処分での過酷な差押えはすべきでないことも指摘します。

特養ホーム待機者解消に、
期限を決めて施設整備に本腰を

介護保険会計について、小形市議は特養ホーム待機者の解消を求めました。

特別養護老人ホームの不足が一向に解消せず待機者が増加し続けています。昨年12月現在で待機者が6745人にも増加しました。「何年待っても入れない。施設に入れないのに高い保険料を払い続けるのはおかしいのではないか」という声も寄せられています。

本市では2012年度から240人分ずつ施設整備をすすめてきましたが、待機者は増える一方です。待機者が増え続けるため、国は、2015年度から要介護2以下の人は新たな入所を認めない方針としました。

しかしこれは、長年にわたり社会に貢献してきた人で障がいのある人に対して、必要な介護を提供して安心できる老後を過ごしていただくという考えではなく、特養待機者の数を減らすために障がい者をふるいにかけるようなやり方です。

今でも、特養に入れない待機者はグループホームやサービス付き高齢者住宅で高負担と不自由を強いられながら待っていますが、今後はこういう方がもっと増えていくことになります。本市においては、特養待機者をいつまでに解消するのか期限を決めて、施設整備に本腰を入れて取り組む介護施策の抜本的転換を求めます。

就学援助、生活保護基準に準ずる世帯にも

消費税増税への対応策として、国は就学援助の単価を増額しますが、生活保護基準以下の要保護世帯だけが対象となっています。生活保護基準の1.1倍の準要保護世帯も、学用品費、通学用品費、宿泊をともなわない郊外宿泊費などについて要保護世帯と同様に援助が必要です。これらの世帯に就学援助を行うとした場合、その額はわずか1500万円です。早急に増額するよう求めます。

官製ワーキングプアーの温床、指定管理者制度の見直しを

共産党市議団が行った区役所、区民センターの清掃業務労働者の調査から、「給与は最賃、賞与なし、寸志なし、人手不足」、「10年間働いても休みは取ったことがない。賃金が減らされるから」などの実態が明らかになりました。指定管理者制度と再委託が、官製ワーキングプアーの温床になっています。制度そのものを見直すべきです。また、現在の制度のもとでも、労働者の賃上げ、労働条件の改善をすすめるようあらためて求めます。

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市内農産物の地域ブランド化を

質問する宮川市議質問する宮川市議

日本共産党の宮川市議は、定例市議会の予算特別委員会で、玉ねぎの「札幌黄(さっぽろき)」の普及促進と、市内農産物のブランド化について質問に立ちました。

札幌黄は東区特産の玉ねぎで、その肉厚で柔らかく火を通すと強い甘みの出る特徴的な味わいに、根強いファンも多いのですが、価格は一般玉ねぎに比べ、およそ2倍。生産農家が20戸、作付面積は10haと少なく、病気に弱く大きさが不ぞろいなどの理由によるものとされています。

宮川市議は、「消費者や料理店、食品加工会社が、多少価格が高くても納得して札幌黄を名指しして購入するようになることをめざすべき」と述べ、さらに「手稲区の大浜みやこかぼちゃや、サトホロいちごなどもある。札幌黄の地域ブランド化を先行事例に、これらの農産物へと広げていくべきだ」と、地域ブランドの普及を求めました。

三部英二農政部長は「札幌黄は、市民が主体的に魅力を評価し、支援している。その価値の理解・評価が、再生産可能な価格での購入に結び付いているのではないか」、「農産物の情報提供、生産者との交流など、第2第3の地域ブランドの掘り起こしをすすめ、生産拡大に向けた支援を行いたい」と答弁しました。

また、宮川市議は、「食料自給率を高めるために一番重要なのは、農業経営で食べていけること」と指摘。「札幌の農家戸数、農地の減少に歯止めがかかるよう、展望を示しながら支援をすすめてほしい」と求めました。

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黒い雪山に

黒い雪山 4月に入って寒さがもどりましたが、雪解けは順調に進んでいるようです。札幌の積雪はゼロとなりましたが、今年は昨年同様積雪が多く、まだあちこちに雪山がたくさん残っています。

月寒グリーンドーム裏の堆積場も昨年同様の大きな雪山となっています。本紙で3月2日に紹介した時は、白い雪山でしたが、今は、泥とほこりで黒く変色。雪解けを促そうと、雪山の表面が重機で掘り返され、でこぼこになっています。

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14年04月13日付「豊平区新聞」より