第1回札幌市議会は先月28日に閉会しましたが、引き続き日本共産党市議団を代表して本会議の討論に立った小形議員の発言を紹介します。
介護保険条例改正案では2012年度から2014年度の次期計画期間で介護保険料を、基準月額で526円、12.7%引き上げることが提案されました。
小形議員は保険料引き上げに反対するとともに、「要介護認定を受けていても、保険料滞納で給付制限が行われた場合、ほとんどの人が介護サービスを受けていない。長い人生で苦労を経てきた人が、年金が1カ月で1万5千円に満たないために保険料を払えず、必要な介護を受けられなくなることは、あまりにも過酷である」と指摘しました。
これに対し市側は、「制度としてサービスを利用できないものではない」という形式論に終始しました。
小形議員は「給付制限を受けている人が介護を受けられなくなっている現実から目をそむける冷たい行政」と指摘し、このような介護保険制度をあらためることを強く求めました。
また、後期高齢者医療会計予算についても、「75歳という年齢で医療を差別するもので、さらに今回は保険料の負担増が盛り込まれており、高齢者の暮らしにますます重い負担となる」と指摘し、反対しました。
小形議員は、ワーキングプアー、低価格入札などが一層深刻となっており、本市でも、最低賃金より低い賃金しか受け取っていない指定管理業務に従事している実態があることを指摘しました。「企業も働く人も、苦しい状況から抜け出し地域経済を循環させる方策として、公契約条例は大事な役割を果たす」として、条例を早期制定するべきとしました。
なお、本条例は継続審議となり、議会閉会中も継続して審議が続けられることとなりました。
市は福祉サービスを受けていない障がい者(1221人)に対し、生活実態等を把握するために現況調査を行っています。この調査に対し回答が返ってこない方々に対する対応について、小形議員は、「電話や訪問をして、すべての実態を把握すること。調査後の見守りや障がい者の相談には専門的知識を持った職員を増員し対応すべきこと」を求めました。
また、水道料金の滞納対策として、生活に困窮している人が活用できる制度などを紹介したリーフレットを訪問した時に入れてくるなど、相談を促す取り組みを行うよう求めました。生活に困窮している世帯には丁寧に対応するとともに、福祉部局との連携を図っていくことも重要であるとしました
小形議員は、市職員削減案に対し、「本市職員307名を減らし、公立保育園の廃園、学校用務員や調理員を削減するなど、市民サービス低下を招く」として反対しました。さらに、札幌市の職員数は一般行政職部門で、人口10万人あたり368名と政令市でもっとも少ない数であることを指摘し、「景気低迷・ワーキングプアの増大などが続くなか、すべての住民が孤立しない地域をつくるために、市民とゆとりをもって接することができる職員配置を行べき」と主張しました。
市営住宅家賃免制度の見直しについて、小形議員は「市は現在、平均で6450円の減免世帯の家賃を1万690円に引き上げる検討をしているが、これは低所得者に対し4億円もの負担を強いるもの」と指摘し、引き上げを行うべきでないと主張しました。
また、古い市営住宅の風呂場は、壁の穴から風呂釜が突き出し、冷たい風が吹き込み、浴室がとても寒く、入居者が寒い思いをして入浴していると指摘し、市営住宅の風呂場をユニットバスに改善するよう求めました。
月寒五区後援会では、4月7日、会員宅で「つどい」を開催しました。
共産党が発表した「社会保障充実、財政危機打開の提言」についてわかりやすく解説した小池晃政策委員長のDVDを見たのち、豊平区市政相談室長の池田ゆみさんを交え、みんなで語り合いました。
4月から年金が引き下げられる中、生活は一層苦しくなるばかり。話しは、医療、年金、介護に集中しました。日曜版の読者からは、「今度は毎日配達になる日刊の『しんぶん赤旗』を入れて欲しい」という要望も出され、日刊紙が一部増えました。
先月行いました市営住宅アンケートに寄せられた意見を紹介します。
4月も第二週になってようやく暖かくなり、雪解けも進みました。融けた雪の下からは早速フキノトウが顔を出しています。
フキノトウはフキの花茎(花のつく茎)です。フキには雄株と雌株があり、雄株は黄白色の花を付け、雌株は白色の花をつけます。花が終わると雌株のフキトウは長く伸びて綿毛の付いた種子を飛ばします。
フキノトウのほろ苦い味と香りは春の訪れを実感させてくれます。ちなみに、長く伸びたフキノトウの茎も柔らかいうちは、フキと同じように調理して食べられます。
12年04月15日付「豊平区新聞」より