日本共産党豊平区市政相談室長池田ゆみ 池田ゆみのうごき、まちの話題をお伝えします 草の根のとりくみやまちの話題を庶民の目線で伝えたい

池田ゆみからのニュースと話題

Since 2006/10/23
counter

ニュースと話題

「他の政令市並に」と言うが

保育料、市営住宅利用料値上げ

札幌市は「行財政改革推進プラン」に沿って、保育料の10%引き上げや減免世帯の市営住宅利用料の4000円引き上げ、児童クラブ利用料の有料化など、市民に負担を強いるプランを相次いで打ち出しています。

父母の収入はどうなっているか

保育料引き上げの根拠は政令市の平均並にしたいと言うことです。しかし、札幌市民の所得は他の政令市と比べても低く、1996年度と比べ44万円(08年度)も減少しています。子供を保育所に預けている父母の収入がどうなっているか調べて根拠を示すべきですが、市はこの点について説明できていません。

保育料の10%引き上げについては、1月の市議会文教委員会では共産党と自民党が反対、民主党は賛成しました。改革クラブは反対といっていましたが欠席、公明党は「10%でなければならないのか…」と賛否にはふれず。市民ネットもふれませんでした。市民の声がどれだけ大きくなるかで、今後の動向が決まる状況です。

望まれる生活実態に即した対応

市営住宅の利用料引き上げは、減免世帯の利用料を6450円から10690円に引き上げるものです。この引き上げ理由も、他の政令市に比べ家賃減免率が高いので、財政状況を考慮して他の政令市並にするということです。これも単純に減免率を比較するのではなく、減免となっている世帯の収入がどうなっているかきちんと調査し比較すべきです。

他の政令市に比べ札幌市民の所得は低いのに負担は同じに、というのでは生活は苦しくなるばかりです。市民の生活実態に即した対応が望まれます。

切実な利用延長と引き替えに有料化

児童クラブ(豊平区内21カ所、児童会館や小学校に併設)の利用料については現在無料で、午後6時までの利用となっています。しかし、利用者からは7時までの延長を望む声が高く、7時までの延長と引き替えに5時以降の利用は月3000円を徴収する案が出されていました。賃金が安く、遅くまで親が働かなければならない現状で、利用延長と引き替えに有料化するとは、せせこましい対応ではないでしょうか。

これに対しては市民から反対の声があがり、自公民は6時以降2000円との案を出し、市長は月額2000円で二学期から実施したいとしています。市民の負担増を本気に考えない場当たり的対応ではないでしょうか。

ページ先頭へ


くらしと命を守るには不十分な12年度予算案

定例市議会をひかえ市政懇談会開催

市政懇談会 日本共産党市議団は、14日から始まった第1回定例市議会に向け1日、市民ホールで市政懇談会を開催し、民主団体等と意見交換を行いました。

宮川市議団幹事長は、札幌市が発表した12年度の予算案の特徴について、特養ホーム240人分や保育所1000人分の増設など前進面はあるものの、保育料の値上げや、高い国保料、保険証の取り上げ、介護保険料を払えない人に対する給付制限など、市民の暮らしと命を守る点では不十分としました。

さらに、先月起きた白石区の姉妹の孤立死について経過を説明するとともに、姉妹の生活が苦しくなっていたことは明らかだったのに、救いの手をさしのべなかった市政を問題としました。

市として、電気やガスなどライフラインは止めないよう業者と協定を結ぶこと、市税を滞納している人に対しては督促だけでなく、他に借金がないかどうか、生活が破綻していないかどうかなども調べ、生活再建の道を開くものにしていく必要があるとしました。

ページ先頭へ


年金切り下げ許すな

平岸駅前で年金支給日宣伝

年金者組合豊平支部他5団体

市政懇談会 年金支給日に当たる15日午前、地下鉄平岸駅銀行前で、年金者組合豊平支部を中心に5団体が協力して「年金支給日宣伝」を行いました。

年金者組合豊平支部の真田書記長がハンドマイクで「年金の引き下げを許さず、私たちのくらしや医療、雇用を守るために力を合わせましょう」と呼びかけました。

市政懇談会民主党は2009年総選挙のマニフェストでは、「年金給付の水準を高める」と公約していました。しかし、今年6月からは、相次いで減額されます。物価が下がったと言っても、下がったのはテレビやパソコンなど、食料品は値上がり、加えて医療費や各種保険料の引き上げで、生活は苦しくなるばかり。公約違反の民主党のやり方に怒りが高まっています。 

こうした訴えに署名に応じてくれる方が続き「世の中おかしいよ」「頑張って下さい」と怒りの声がたくさん寄せられました。

ページ先頭へ


官製ワーキングプアーの根源にも

指定管理者制度

「官から民へ、民営化」のかけ声とともに、市のいろんな施設の運営が競争入札のもと指定管理者に丸投げされています。指定管理者となっている企業で働く人は非正規労働者がほとんどです。指定管理者制度の下に官製ワーキングプアーが作り出されています。

この指定管理者制度、4年ごとに競争入札で管理者が決まります。受ける企業としても4年後に再度落札できる保障はありません。そうなると正規労働者を雇用したくても雇用できません。簡単に首が切れる非正規でということになってしまいます。「競争はいいことだ、官より民だ」と始まった指定管理者制度自体が問題です。

「公契約条例」はせめぎ合いになる模様

今度の市議会では、官製ワーキングプアーをなくす公契約条例案も提案される予定になっています。

共産党と民主党は賛成、市民ネットも賛成にまわるものと思われます。自民党とみんなの党は反対。公明、改革クラブはその動向が今のところわかりません。「子供の権利条例」の場合と同様、せめぎ合いが予想されます。

ページ先頭へ

ニシキギ

ニシキギ 雪の中、まだ残っている木の実はないかとさがしました。ニシキギの赤い実が残っていました。1月にお知らせしたツリバナと同じ仲間で同じような実をつけます。

ニシキギの名は秋に葉が紅葉し、錦のようになることからつけられました。生垣や庭木としてあちこちに植えられていますが、枝に翼がついていて平たくなっているのが特徴です。

ページ先頭へ

12年02月19日付「豊平区新聞」より